アマゾンのカスタマーレビューに「月に響く笛 耐震偽装」のレビューが数多く寄せられていますので転記しました。
月に響く笛 耐震偽装
藤田 東吾
男前は伊達じゃない, 2007/3/15
レビュアー: もなか
耐震偽装事件は事の重大さに反比例するかのように、キワモノ的キャラクターの「濃〜い」登場人物たちがこれでもか、とばかりに跋扈した事件として多くの日本人の記憶に刻まれたのではないか。その多士済々の人物の中でも端整な風貌で一際異彩を放っていたのが本書の著者、イーホームズ社長・藤田東吾である。特に著者と好対照となる脂っこい系ワンマン社長・ヒューザー小嶋進との衆院参考人招致での競演は、姉歯秀次が鬘をはずして収監される場面と並んで、この物語のクライマックスといえる名場面であった、のだが。
しかし、本書を一読した今、そんな見方は権力とマスメディアが共謀して世論をミスリードすべく巧妙に作り上げたストーリーを表層的になぞっただけのものだったと認めざるを得ない。メディア受けするキャラクターたちの泥仕合とは全く異なる次元で、本書ではこの事件の本質を執拗に抉っている。
その本質とは、耐震偽装という事象の果てしない広がりと、偽装を生んだ原因が他ならぬ国にあったという事実、そして、最も重要なのは、真実を隠蔽するという国家意思の前には中小の企業や個人等の存在は羽毛よりも軽いという現実である。藤田はその現実に対し自分の全存在を賭けて闘い、そして現在も闘っている。逃げようと思えば逃げられたし、現にこの事件に関わった多くの人は如才なく振舞うことで、自らの保身を図ることに成功した。経営者としてだけでなく、一人の人間として彼のように闘うことは本当に難しいことだと思う。心から敬服し、エールを送りたい。そして、耐震偽装事件に興味のある方はもとより、日本社会のあり方に関心を持つ全ての方に本書をお勧めする。
「インターネット」が世の中を変える, 2007/2/25
レビュアー: あすなろ中年 (東京都江戸川区)
藤田氏のような「志士」が増えれば日本も少しは「まともな国」になるかもしれません。
結局は「スケープゴート」にされて「プッツン」してしまったようですが…。 「既得権益」にしがみつき「責任逃れ」に汲々とする「官僚」と「その仲間たち」。 「宦官」の「吹き溜まり」の「今の日本社会」を、なんとか変えようと藤田氏は頑張っているようです。「マスコミ」は所詮「営利企業」。 「儲け」にならなければ「報道」しませんからねぇ…。
まして「自らの利益に反すること」は事実を捻じ曲げてでも(いわゆる「捏造」)してでも報道しますから…。 困ったもんです。
そもそも、「国民を煽り」、「戦争」で「金儲け」をして「大きくなった企業」ですから、今の「大手マスコミ」に「正義」を求めることは無理なことかも知れません。
「反権力」と「正義の騎士」を気取りながら、結局は「反日(日本)」を「飯の種」にしている「大手マスコミ」。 「ネット社会」は怖いですねぇ…。 「インターネット」が本当に「世の中を変える」かもしれません。 そんなことを気付かせてくれる「大切な著作」であると思います。
事件当事者でしか書きえない渾身の一冊, 2007/2/18
レビュアー: kentmild
著者は、本事件において、全くの別件逮捕により自らの会社を失った、最大の犠牲者の一人である。
であるだけに、正論を述べる本書での内容も、偽善には全く聞こえない。
感動の一書である。
特に、国交省への通報から記者発表までの経緯は、国民として必ず知っておくべき情報だ。
その経緯からすれば、発表直後からイーホームズがマスコミの槍玉に上がることが、全く理不尽なことであったことがわかる。
記者発表前には、イーホームズは国交省と一体となって、事件の全容解明に取り組んでいたのである。
ただの一通報者であったわけではない。
事件解明のための提出書類のコピー代だけで、ウン千万円をイーホームズは負担しているのである。
本件に関しては、マスコミはじめ当事者以外のいくつかの著書が出ているが、それらがただの悪者探しに終始しているのに比べ、
本書からは、日本の住環境の向上へ向けての熱い思いの中で、事件を解決していこうという、執念のようなものが感じられる。
当事者のみが書きうる、まさに渾身の一冊である。
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